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執筆者の写真WITHネイチャー編集部

4月29〜30日(2日間)に渡り雪山講習会・実践編@唐松岳を開催しました。

◆活動報告◆

4月29〜30日(2日間)に渡り 雪山講習会・実践編@唐松岳を開催しました。

結果として 今・雪山シーズンのラストを飾るに相応しい とても感動的なイベントになったと思います。

初日は想定内の曇天 午後からはも降ってきましたが 予定どおり、八方尾根付近にて 一通りのピッケル制動訓練をこなし 翌日に備えました。

ピッケル扱いに まだまだ習熟しきれていない人がほとんどですが

これについては 反復練習あるのみ!

来シーズン以降も 引き続き頑張ってください(笑)

宿舎となった八方池山荘は GW初日ということもあり 満員御礼とのことでしたが

参加者全員が収容できる 貸し切りの個室をご用意いただき

夕食も室内で (他のお客様と離れて)、 飲食を摂れるなど 実に快適に過ごせました。

二日目は、 これまた想定どおり!!♪

早朝から快晴に恵まれ そして警戒していた風も ほとんどなく…

拍子抜けするほどに、難なく、 唐松岳の頂に立つことができました。

朝食をお弁当に変えての 早出作戦が功を奏し 八方池手前にして 見事なご来光を堪能♫

紅に染まりゆく…雪山たち モルゲンロートの白馬三山、五竜岳、鹿島槍ヶ岳など、 一面に拡がる景観は 圧巻の一言でした

今年は残雪量が少なく 時折、露出した岩場の アイゼン歩行に苦慮したものの

雪が ほどよく残る箇所も多々あり 前日降った雨が雪を固くして 歩くほどにアイゼンの爪が サクサクと、 ほどよく雪に噛み…

とても快適な雪面歩きが楽しめたと思います。

蒼天と白雪のコントラストが眩しく

唐松岳の頂上からは 正面に凛々しく剱・立山連峰❢

左手にデッカイ五竜岳 右手には迫力ある不帰ノ劍

後方を振り返れば 美しい頸城山塊

まさに360°の大パノラマ

彼方には 槍ヶ岳や富士山まで臨め 参加者一同・大歓喜!!♬ \(^o^)/

この上なき…極上の 雪山体験になったかと思います。

ただ、今回も、 運営者側として 色々と反省材料がありました。

特に 「残雪期登山」としての 装備教育(あるいはガイダンス)が 不十分だったこと。

ウェアや道具の準備には 当日の現地における 天候・気温などの予測、 残雪の状態など 状況観察等による微妙な判断が必要となりますが

経験の少ない方はもとより 現地の状況に明るくない…ともなれば

そのあたりの観察や判断も 適切にできないため

ハードシェルなの? レインウェアでもいいの?

冬靴なの? スリーシーズン・シューズでもいいの?

バラクラバやゴーグルも必要?

手袋の厚さは???

…などなど

出発直前まで参加者の皆様から 質問が相次ぎ、 こちらもかなり ドタバタしてしまいました

中には、せっかく 前コパなしのアルパインシューズを用意したのに

セミワンタッチ(靴前ベルト式)の アイゼンを忘れ 急遽、 ガイドからアイゼンを借りて事なきを得た… なんてことになった人も…

一応・雪山講習会(座学編)で、 ちゃんと 教えてるハズなんですけどね(笑)

まぁ、 天候良く、風も無風状態 雪も締まっていて 結果はオーライ?

今となっては 笑い話で済まされますが…

今回の登山は およそ 「雪山」とは呼べないほどの 奇跡的な好条件が重なったからこそ イイ思いができた…

というだけに過ぎません。

こちらも、今後は もっと事前から より慎重な準備を促すとともに 山の装備に関する教育なども 今以上に工夫・徹底して行く必要がある…と思いました。

また、 「好条件下」で登山できるに こしたことはありませんが

こういう 好条件下ばかりの山行が当たり前になってしまうと

自分の経験値や実力などについて 「勘違い」してくる人も 出てくるのかなぁ?と…

(雪山慣れ…してる的な慢心や 注意不足、技量不足など)

このあたり… 装備面もそうですが

常に安全管理面における 適度な緊張感を維持しつつ

技術面、体力面での自己研鑽を怠らないよう

引き続き参加者される皆様や 関係するスタッフにも 働きかけて行きたいと思います。

とにもかくにも、

今・雪山シーズンのイベントは 全て終了…

ご参加いただいた皆様 本当にお疲れさまでしたm(__)m

報告以上



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