「離島」の自然や文化にフォーカスを当てた新たなるイベント展開“Remote Island Project”『春爛漫!♪新潟・佐渡島』最終回の報告です。③
- WITHネイチャー編集部
- 5月18日
- 読了時間: 6分
5/17(土)~5/18(日)
「離島」の自然や文化に
フォーカスを当てた
新たなるイベント展開
“Remote Island Project”
『春爛漫!♪新潟・佐渡島』
最終回の報告です。
【二日目後編・3/3回目】
待望の「金北山」登山。
しかし、
ココでもまた大きな苦難が
待ち受けていました(-_-;)
前日までの雨による泥濘
山上の風の強さ
(AM予測は18m/s以上)
さらに
山の上部で視界不良
(山麓は晴れているが
山上は雲がかかったまま)
登山口を最短コースの
「白雲台」に変更して臨むも
白雲台に着いた瞬間から
強風と濃霧に襲われ
歩くのも困難な情況でした
白雲台にいた管理人さんも
「本当に行くのですか?」と
心配そうな様子
我々の前に
山頂を目指していた
パーティもいましたが
あまりの強風に
引き返してきたとのこと。
出発も躊躇される状況の中
ガイドの責任と判断で
ハイクは敢行されました。
周囲から見れば
恐らくヒヤヒヤもの?
でしょうけれど…
指揮・引率の責を有する
ガイドとしては至って冷静
予報では、徐々に
風は弱まってくる…情報。
(その傾向も肌で感じる)
そして
参加メンバー個々の
経験や体力。
さらには、万が一
ビバークや撤退に至る場合
その要件や方法…等までを
詳細にイメージしての
自信ある判断でした。
風が一瞬
弱まった頃合いを見て
登山口を出発
山道に入れば
木々や斜面が少し風を遮り
強風に直接晒されることは
なくなりました。
登りながら足元を見れば
オオイワカガミ
カタクリ
ショウジョウバカマ…など
花々が次々と姿を現す♫
景色は悪いけれど…
一番期待していた
「花の山」の姿を垣間見て
出発時の悲壮感は消え
一同の心身に温かな感覚が
戻りつつあった矢先でした。
目前で大きな雪渓が
急斜面を埋めている…
しかも
トレースがほぼ消失。
雪質も固く滑りやすい。
ツボ足で登るのは
危険な状態と判断。
地図で登る方向を確認し
ガイドが
チェーンスパイクの着装を
指示しましたが
個々でまたトラブル発生。
事前にガイドから
チェーンスパイク
(or軽アイゼン)の携行を
要請していたのにも関わらず
携行していないメンバーが
半数以上もいました。
低山と言えど
残雪期の山を侮るなかれ…
チェーンスパイクを
装着できる者たちだけで
雪渓を登ってみようとも
試みましたが
今度は、参加者の
スマホ・ワイヤーが切れ
スマホを雪渓下に
落としてしまう事態も発生。
ガイドが雪渓斜面を
30m以上下って探索し
何とかスマホを発見しましたが
度重なるアクシデントで
このまま登ることを断念。
急遽
自衛隊が管理する
整備された林道
(防衛省管理道路)を
登ることに…
更なるプラン変更を
余儀なくされました
その後は
視界不良が続いていましたが
勾配も緩やかな
整備された林道歩きのため
至って平易なハイクでした♪
(登山としては
ちょいとつまらない??)
砂利道・時々アスファルトの
寒々しい林道でしたが
道の両端の斜面は
お花たちのオンパレード
カタクリ
シラネアオイ
ヒトリシズカ…等々
しかも、そのどれもが
滅多に見られない群生状態
異常事態に起因し
計画の変更に次ぐ変更で
少し不穏な雰囲気すら
立ち込めていた面々の気持ちを
穏やかに
慰めてくれるかのようでした♬
時間の経過とともに
風も少しずつ弱まり
山頂に着くころには
寛いで休憩できるほどに…
山頂には未だ雲がかかり
期待していた
大パノラマはお預け…
惨憺たる結末でしたが
悪コンディションの中でも
最後まで諦めず
山頂を踏むに至った満足感は
一同・誰しもが
持ち合わせていたと思います
山頂で、
スタッフが差し入れた笹団子を
美味しそうに頬張る
皆々の表情は
明るい笑顔に満ちていました
しばしの休憩を終え
軽い足取りで(早かった)
白雲台まで下山すると
「登山アルアル!」で(笑)
雲がどんどん消えていく。
山麓の街並みや
島を取り巻く海…
美しい展望が露出していく。
さらには
先程までいた
金北山の山頂までが
その姿を見せ始めました
ニガ笑い…しながら
「今さら…かよ❢( ̄▽ ̄)」
…などと発する皆さんの声は
悔しそうではありましたが
「また登ってみたい」といった
希望的なニュアンスにも
聞こえました。
こうして
金北山ハイクは
波乱含みではありましたが
無事に終了。
しかし主催者側として
考えさせられるところ
課題や反省点は多かったです。
特に・やはり装備面…
チェーンスパイクもそうですが
登山の常備品ともいえる
手袋すら携行していなかった人
複数名。
皆さん
何度も山登りしているハズなのに…
疑問と失望を禁じえませんでした
今後は
イベント前の装備指導や
チェック等の体制を強化して
臨みたいと思います。
今回の主要催事たる
金北山ハイクを終え
帰路の船の出航時間まで
少し時間があったため
下山後は
島内にある日帰り温泉に
立ち寄って
ゆっくり汗を流すことが
出来ました。
※新穂潟上温泉
(にいぼかたがみおんせん)
入浴後は一同
とてもスッキリした表情で
両津港へと向かいました
余談ですが…
下山~温泉~両津港と辿った
この道中…
車中から周囲の景色を
ゆっくり見られる
「運転席以外の面々」は
常に車窓から
「トキの姿」を
探していたようです(爆)
もう完全に
「トキ・シンドローム」
でしたかねぇ( ´艸`)
両津港に到着後は
出航時間まで
銘々にお土産品を物色。
徐々に
終わりの時間が
近づいてくる…
ターミナルの商店街は
どの店も個性豊かで
乳製品、海産物、
米粉菓子…等々
現地産品の品ぞろえも豊富。
見て歩くだけでも
楽しかったのですが
特に、日本酒の
利き酒店(コーナー)が
複数あって
皆が注視するところでした
スタッフの計らいで
佐渡島限定ブランドの酒を
1本だけ差し入れると
待合席コーナーの一角は
たちまち
居酒屋モードに早変わり(笑)
プラコップを片手に
皆で・最後の乾杯を♪
美味しいお酒を口にした
一同の顔から
屈託のない笑顔が溢れ出る
この2日間で凝縮された
たくさんの思い出たちが
全員の脳裏を
駆け巡っていたことでしょう。
参加者の一人が
「天気には
恵まれなかったけど…
佐渡島…って
めちゃくちゃ
面白かったですね~♪」
と語ってくれました。
すると堰を切ったように
皆さんから同調の声や
大きな相槌の頷きが続く…
「金北山…
悔しかったから
また来年あたり
リベンジに
来ませんか?」
スタッフが何気なく
口にしてみると
ほぼ全員が
「イイですねぇ~」
「是非」
…
などと応えてくれました。
(社交辞令半分か?(^-^;… )
たいした思慮もなく
その場の感情と
軽いやりとりだけで
来年の佐渡島イベント
再開催が決定した瞬間
(‘’◇’’)ゞ
ええ…
ホントにやっちゃいますよ~!!
『佐渡島~AGAIN!!』
なので、皆さん
本当に参加してくださいよ〜
(;´∀`)
⇒マジで・お願いします
あまりにもたくさんの
思い出や学びが詰まった島旅は
コレにて終了…
ご参加いただいた皆様
本当にお疲れさまでした♬
活動報告・最終回 以上
Commenti